デコイエリア大会

11月3日(金)文化の日
レイク湯崎

レギュレーション
○1匹のニジマスの全長
○ラインはインターミディエイトのみ
○エッグフライ、マラブーの使用禁止
○マーカー釣り(浮き釣り)禁止
と、少々厳しいものでした

茨城県は岩間のレイク湯崎で、今年もフライショップデコイの釣り大会が行われました。
去年参加できなかった私は、かなりの気合いを入れて参加してきました。

プラクティス編

10月28日(土)
天候 曇り時々晴れ→雨

ホントは友人と行く予定だったのだが、二人とも用事で行けず、仕方なく一人で行って来た。
レギュレーションに定められたインターミディエイトラインが用意出来なかったので、タイプUラインを使用。
今回の目的は大物が釣れるパターンを探る事! また、大好きなアオミドロも使用不可(マラブーを使っている為)なので、それに替わるフライも考えねばならない。
朝になって準備を始めたため、到着は7時半と少々出遅れ気味。入って左側の、ちょっと奥気味に釣り座を構える。さっそく始めるが、店長の情報通り、浮き釣りでは爆釣しているものの、沈むラインだと藻が引っかかってしまいなかなか釣れない。ようやく8時過ぎにやっと1匹目をゲット。シンキングライン(タイプU)1本でやる予定だったが、午後になると全く釣れなくなり、浮き釣りにまで手を出す始末。また、リトリーブを頑張りすぎて左手薬指が腱鞘炎になったばかりか、風邪を引いてしまい体調は最悪。 果たしてプラの意味が有ったのか?

リサーチ結果
○大物を釣った浮き釣り師
この人は一人で釣りまくっていたので、ずっと気になっていたのだ。釣れてる人って言うのは大抵機嫌が良いもので、この人もいろいろと教えてくれたばかりか、ヒットフライまで貰ってしまった。感謝感謝。話によれば、フライは派手目の色で、棚はそれほど深くない。早速タイプUで表層を派手目のフライを引いたのだが、イマイチ反応が悪い。しかし、浮き釣りにしたとたんヒットしたのにはびっくりした。釣り座は入って左側のわんどの横が良いらしい。放流する場所なので、魚が溜まる言っていた。
○大物を釣ったドライ師
後から来た人で、キャスティングから初心者ではないかと判断し、最初はノーマーク。しかし、近くで「ブホッ」と言う音がしたので見ると、大物が掛かった様子。派手に暴れたりはしないが、重量感ある引きはまさに大物! 手間取っていたので私のネットですくってあげると、なんと67p! その後も乗りはしかったが、1時間位の間に2回も大物の「ブホッ!」と言うバイト音が! 聞いてみると「パラシュートを浮かべてほっておくor引っ張ってくるとたまに出る」との事。早速試すが時既に遅く、小さいのが数匹釣れた所で反応が無くなってしまった。しかし、ボディーが沈むタイプ、特にガガンボパターンに反応が良い事が判った。
○隣に来たキャスティングの上手な人とその仲間たち
地元の常連さんらしく、知り合いが代わる代わるやってくる。しかもみんなキャスティングが上手く、ちょっと竿を握ったと思うとさくさく釣ってしまう。話によると、仲間の人は湯崎に相当詳しいらしい。「今日は水面直下をスローに引くと良い」と言われ、早速試すがタイプUではラインが沈んで無理! フローティングラインでやると、なるほど反応が有る。この人貰った16番のスタンダードパターンを引くと反応が良い。普段はもっと小さいのを使っているそうな。試しに自分のミッジもいろいろ試してみるが、やはりスタンダードパターンが良かった。
○その他、大物を釣った人達
浮き釣りをしている人の何人かが大物を掛けていた。大物ばかり釣っている人はおらず、数を釣れば大物が混じる様に思えた。つまりそれだけ浮き釣りが釣れていた。こっちが一生命引いても釣れないのに、後から来たカップルは浮き釣りでバンバン釣ってたし。
○その他
私の得意技、思いっきり早巻きでも何匹か釣れた。 また、メルティーファイバーを使ったパターンも割と反応が良かった。
タイプUでドライにチャレンジしたが、大型の物なら沈まない! 阿寒湖用のモンカゲニンフに2回も出たが、やはり乗らなかった・・・・
次の日デコイにターミディエイトを買いに行くと、常連さんが来ていた。話を聞くと、なんとプラに行ったのは俺だけじゃ無いらしく、店長を始め結構な人数が行っているらしい! その人&店長の話では、フライを落とし込む時に反応が有るらしい。また、入ってすぐの岩(循環ポンプが仕込んである)の近くが大物が釣れるとの事。

当日の為の作戦
作戦その@大物の確率が高いのはドライ! 「インターミディエイトでドライを使ってもOK」と言っていたので、買ったばかりの新品ラインにフロータントを塗る(爆)。
作戦そのA数を釣ればそれだけ大物が釣れる確率も上がる。プラでは浮き釣りがダントツだったのだが、マーカーを使ったらレギュレーション違反だ。
       しかし、マーカーに反応が有った時用に、エアロドライウイングを巻いただけのフライが有る!店長に確認したところ、それならOKとの事。これだ!
作戦そのB水面直下のミッジパターンも捨てがたい。スタンダードパターンを巻く。
作戦そのC「落とし込む時に反応」対策として、雑誌で見かけた「ゆらゆらと落ちていくフライ」を巻く。実際は海で使うらしく、イカの形をしている。
       あまり重い重りを付けると沈み過ぎるので、手芸店で買ってきたプラスチックのビーズを使用。流しで試した結果、テールは少な目が良さそうだ。
作戦そのD派手目のフライとして、メルティーファイバーの黄色を使って巻く。藻に引っかからないようにする為、キールタイプにする。ビーズを使ったパターンも巻いてみた。

当日編
11月3日(金)
天候 曇り一時晴れ

前日までの天気予報では雨だったのだが、夕方になって「一日中曇り」になり一安心。準備をしていると、やはり先月プラに来たと言う人が、「ミッジで60UPを釣った」と言っているでは無いか! これは頂きか!? 7時になり、入場が始まる。浮き釣り師の話どおり、入って左側の岸に入ろうと思ったが、デコイ関係者はみんな入ってすぐの所に陣取っている。ここで遠くに行ってしまうとあとで何か言われそうなので、仕方なくみんなの左、プラの時浮き釣り師が釣っていたあたりに釣り座を構える。 みんなは普通に水中を引っ張っているが、私が結ぶのは当然の様にドライ! フロータントのおかげで、ラインもなかなか沈まないくて良い感じ。と思った途端に出た! 最初の1匹は私がゲット。これはマジで行けるのでは? しかし、すぐ反応が悪くなってしまったので、今度はミッジにチェンジ。しかし、今日は全く反応が無い。逆に大きいフライを付けたりと、あれこれ試してみるのだが、今日はどうやらドライは駄目のようだ。横では普通に引いている人達ががんがん釣っているので、作戦変更。シンキングライン用トリートメントを塗って、ラインを沈める事にする。次に使ったのが「ゆらゆら落ちる」フライ。実際に使うのは初めてなので、足下で試してみると、おお、ゆらゆら落ちる!(当たり前か) 魚の反応も上々なのだが、どいつも目の前でUターンするのが気に掛かる。 遠くに投げて、引いて落として、引いて落としてを繰り返すが、当たりが無い! やはり目の前でUターンしているのか? 1度だけ当たりが有ったが、乗らなかったのでフライチェンジ。今度はメルティーファイバー+ビーズ。当たる当たる、乗る乗る、これは良いかも! 何匹か釣ったらやはり繊維が切れてしまうのは仕方ない。ここで「すみれフライ」にチェンジ。これは釣れた! 他の人が釣れていない時でも、1投に1度は当たりが有る。しかし、釣れてくるのは小さい物ばかり。40UPも釣れたのだが、ニジマスではなくサクラマスだったためノーカウント。 「大物には大きなフライか?」と言う事で、北海道で拾った巨大なゾンカーをキャスト。確かに大きいのが追ってきた! が、最初の1度だけで後は無反応。もちろん当たりも無い。では小さいのを、と言う事で、今度は#18のミッジピューパをキャスト。これは完全に無視。こんな感じで、フライパッチに刺さりきらないほどのフライを試していた。気づくとみんなが騒いでいる。とうとう誰かが大物を掛けたらしい。上がってきたのは61pのヤシオマス。う〜む、やられた〜。フライはソフトハックルだとか。早速試すが、私が引くと当たりすらない。何故? 昼近くになると、大物が何匹も目の前をクルージングするようになった。私のフライにも反応するのだが、どいつも食い込むまでは至らず。水面近くの一定の棚をうろうろしているので、ここで偽浮き釣りにチャレンジ! エアロドライウイングフライ?の浮力は凄まじく、ラインが沈んでもフライは沈まない。食わせフライ?に浮き釣り師に貰った例の奴を付けると、これまた良い反応! しかし、やはり食い込むまでには至らない。暗めのフライに換えると、ますます反応が悪くなるので、もっと派手なフライを、と言う事でメルティーファイバー+ビーズに変更。これは一発! しかし、釣れてきたのは小さい奴で、これも後が続かず。 あれこれフライを換えていると、今度はインジケーター替わりのエアロドライウイングフライ?に出た! すかさず合わせると、何故か下針に掛かっている。浮き下が短い為、合わせると上針に掛かり損ねた魚が下針に掛かるようだ。もしかして最強のシステム? その後もインジケーターフライに微妙な当たりが出る物の、食い込むには至らなかったが、またしてもインジケーターフライに出たサクラマスを下針でヒットさせる。近くの浮き釣りの人も、「インジケータに出る」と言っているので、再びドライの時間か? そろそろ疲れてきたし、ドライを放って休憩しよう。左手にロッド、右手でおにぎりをほおばりつつ水面を眺めていると、そのうち必ず出るので結構忙しい。もっともなかなか乗らず、乗っても小さいのだけれども。今回横着してフロータントを塗らなかったので、ラインが完全に水中に入ってしまい、合わせるとフライが水中に沈む! どうもこれが乗りの悪い原因の様だ。 このままでは大物は掛かりそうにないし、さてどうしよう? 先ほど大物を釣った人は、更に大物をもう1匹追加したし、その隣で釣ってた店長もスレながらも大物を掛けたし、やはりソフトハックルが良いらしい。隣の人も「今日はほとんどソフトハックルでしか釣れない」と言っているのだが、私が引くと当たりすら無いのは何故? そのうちまた誰かが大物を掛けた。やはりソフトハックルで、なんと掛かったのは先の3本と同じ場所だ! どうやら大物が出やすい場所と言うのが存在したらしい。う〜む。その後もフライを投げ続けるが、結局私の竿には大物が掛かる事無く、終了時間を迎えてしまった。

結果
本日の大物パターンは、入ってすぐの岩の右側でソフトハックルを引く事だったようだ。
場所も良くなかったようだし、それよりソフトハックルが使えない私に勝ち目は無かった。
私の釣果は25匹(多分)で、うちイワナが2匹、サクラマスが2匹。肝心のニジマスの最大魚は30pと、順位はかなりビリに近かった。完敗だ・・・・
結局優勝したのは、デコイで唯一「湖がメイン」と言う佐藤さん。ちなみに今年のイワナ部門の優勝者でもある。
2位の松本さんは去年の優勝者だし、やはり今年のサクラマス部門の優勝者。
3位の伯川さんは、今年のヤマメ部門の第2位。
つまり、実力通りの順当な結果になってしまったといえよう。
付け焼き刃では駄目だった様だ・・・・


作戦の結果
作戦その@ ドライでは4匹釣れたが、残念ながら大物の反応は無かった。 成功度40%
作戦そのA マーカー釣り風では3匹だったが、新たな可能性が見えてきたので、成功度60%
作戦そのB ミッジには全く反応無し。 成功度0%
作戦そのC 落ちていく時の魚の反応は確かに凄かったが、乗りが非常に悪かった。要改良。
        しかし、ビーズを使用したのが今回は功を奏して、何匹か釣れた。よって成功度50%
作戦そのD メルティーファイバー+ビーズの組み合わせはGOOD! メルティーファイバーが透けて、中のビーズが良い感じで見える。
        これはこれから使えそうだ! 成功度80%
ちなみに小物パターンは水面近くを断続的に早引きするのが効果的だった。特にすみれフライの反応が良かった。

今後の課題
ソフトハックルを使えるようにしよう! 今まで釣った事が無い為釣れる気がせず、その為ますます釣れないと言う悪循環になっている。
ゆらゆら落ちるフライを改良しよう! 凄い勢いで寄ってくるのに、何故か目の前でUターンしてしまう。 そのまま一気に食い込むようになれば最強なのだが。

おまけ
その1 
私は25匹だったが、もっと釣っている人もたくさん居た。(釣れてない人も居たが) 仮に私の釣果を平均とすると、デコイのお客さんだけでも25匹×20人=500匹!
その2
今回なんと松本さんは鴨を掛けた! 潜って魚を捕っている時に、ラインに足が絡んでしまったらしい。みんな「CDCが釣れた!」と大騒ぎしていたが、残念ながら?直前でラインブレイク。何事も無ければ良いが。

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