スノーシューを作ろう!

1月6日
「スノーシューなんていつ使うの? 要らないじゃん!」
正直そう思っていた。
しかし先月ウトロで試しに使わせて貰ったら、考えが180度変わった。
深い雪の上でも、割と普通に歩けるのだ。これは使える! これならセイコーマートまで歩くのも辛くない!
でも高かった。
仕方ないので作ってみた。


今回使用した材料

○塩ビ管(内径13o 長さ4m ¥620)
○塩ビ管用ストレートジョイント  (¥48×2つ)
○ゴム板(3o 1500円/m位? 15p位使用)
○ベルト (百円ショップダイソー 商品名 GIベルト ちなみにカジュアルの定番らしいです)
○ロープ (      〃      黄混ロープ 5o 7m)
○ハトメ (       〃     7o 200個入り)
○ハトメペンチ (   〃     7o用)
○木工用ドリル(   〃     ハトメ下穴用 ポンチが無かった為やむを得ず)
○板   (       〃     ずっと前に買ってあった物 )
○ガムテープ (借り物)
○タープ用の張り綱    (持ってたもの)
○荷物固定用のベルト  (持ってたもの)

当初フレームには竹を使う予定だった。ガスコンロで焙って曲げようとしたら、燃えた&折れた・・・。仕方なく塩ビ管を購入、同様にコンロで焙って曲げて作成。これも焦がしたのは秘密。パイプ150pを使用して長さ70p弱のフレームが出来る。切り抜いたゴム板にハトメを留めてロープで固定。GIベルトをちくちく縫ってフレームに装着、そこに足を固定する。 ベルトに足を紐で固定し、試しに雪上を歩いてみたところ、ちゃんと機能した! フレームがたわむのはご愛敬。サスペンション? 上手くいったので、しっかり固定出来るように、板を使ってビンディングを作成。荷物を固定するベルトと、タープ用の張り綱を使用して足を固定する事に。
実際に装着したところ。ヒモだけを使用していた時に比べると格段に装着が楽になり、なおかつしっかりと固定された。これはイイ! うきうきで歩いていたら、突然右足が外れた。ビンディングに使用した板の強度が足りず壊れてしまったのだ。ありあわせの材料で作ったので仕方が無い・・・


左足の方は大丈夫・・・と思っていたが、調べてみるとなんとフレームが折れていた! ガーン・・・


次の野望

○ビンディングは今のところ使用感は問題無し。今度はしっかりした板で作ればOK。出来れば後ろのヒモもベルトにしたい所だが金が・・・
○次はアイゼンも付ける予定。 ってゆーか市販のアイゼンが手に入ればそのままビンディングに使えるハズ。誰か下さい!
○13oの塩ビ管では強度が足りなかった。もう一回り太い(16o)塩ビ管を使うか、中に何か心棒を入れて強度UPしてみるかな。
○ジョイントで折れたのは予想通り? 今度はジョイントの場所を変えてみる予定。
○塩ビ管以外の材料も検討中。狙っている材料は羅臼では良く見かけるのだが、果たしてどこで買えるのかな?
○MSR風のモノコックフレーム?も検討中。これも材料はやはり羅臼らしいものを使用する予定・・・・

1月7日 「鉄は熱いうちに打て!」
熱が冷めると「どうでもいいや」と投げ出してしまい、投資した材料がムダになるのだ。
やる気が有るうちに作るのだ!
と言う訳でまた材料を買ってきました。

今回新たに購入した材料
○ポリ管 (水道用 ¥160/m を2.75m 塩ビ管より寒さに強いらしい)
○塩ビ管用 エルボ (16o用 ¥58×2)

羅臼の濱屋金物屋にポリ管を買いに行ったら、90m巻きしか売ってないそうな。「かんじき作るなら竹が良いのに。年末に竹刀と去年の門松を捨てたのに。」残念。でも「水道屋さんなら小売りしてくれるかも」と教えて貰ったので行くと、雪の中から掘り出された一番細い13ミリは2.75mしか無かった。本当は3m欲しかったのだが仕方がない。買って帰ってコンロで焙って曲げる。


今回は最後部で接合。13oのエルボでは細くて入らず、でも16oだとちょっと太いので、ガムテを巻いて調整。ベルトは前回より幅広にするために縫い直す。ちくちく・・・。この作業が一番時間が掛かる。ゴム板等は前回のを使い回す。幅が広がったので後ろのロープが足りず、適当なヒモでとりあえず仮止めする。
前回壊れたビンディングはその辺に有った厚い合板で作り直した。「便所用棚」と書いてあったのは秘密。これは裏から見た所だが、今回はアイゼン(クランポン?)、と言うよりも下駄の歯を付けてみた。固定用のタッピングを少し飛び出させたので、氷の上でも安心?

とりあえず形になったので、早速家の周りを歩いてみた。スノーシューとして機能するのはもちろん、今回は壊れなかった。明日はもう少し長い距離を歩いてみる予定。

次の野望

○かかとを付けたい。
○ビンディングをプラスチックのまな板で作りたい。
○クランポンは金属製にしたい。
○ジョイントを固定しているガムテは黒にしたい。
○MSR風モノコックタイプ?も作ってみたい。


1月15日〜 ビンディング
フレームはこれでいけそうなので、いよいよしっかりしたビンディングを作る事にした。

今回新たに購入した材料
○プラスチックまな板 (百円ショップ 新たに購入した物を台所用に、今まで使っていた物をビンディングに使用)
○ボルト・ナット (M4皿ネジセット ¥60×2+¥120 バネワッシャ ¥60 大きいワッシャ ¥60+¥10 M4ボルト ¥120×2)
○荷物固定ベルト (百円ショップ ¥100×2)
○アルミアングル (15×25×2×995 ¥550) 
○黒ガムテープ (百円ショップ)
(○肩掛けにもウエストにもつけられるバッグ (百円ショップ 以前買って使っているもののベルトとコネクタを使用。))

まずはまな板をカッティング。木で試作した物を参考にしたが、かかとを留めるベルトを通すためその分後ろに長くなった。その後クランポン用アルミアングルを切断。 ボルトで固定したところ。本当は最前部と最後部に水平に、そして両サイドに垂直にクランポンを付けたかったのだが、ベルトを通す関係からこの位置に。
前回かかとが無くて歩きづらかったので、かかとにもクランポンを付ける事に。余ったまな板&アルミアングルを利用。

ビンディングとかかとをつけたところ。、ビンディングとフレームを接続するベルトが傷まない用にする為と、前後のゴム板がずれない用にロープで接続。フレーム後部のガムテープも黒にして見た目も向上。

表から見るとこんなかんじ。3本のベルトで足を固定する事にした。つま先部分は百円ベルト、真ん中は前回から使っている荷物固定ベルト、かかとにはバッグから外したベルトとコネクタを使用。

かかとのベルトが外れないように、余ったベルトを縫って足の甲の上を通してみた。
あまり効果が無い&足を入れる時混乱するので、甲のベルトは廃止し、ロープで固定していた時と同様に足首を一回りさせる事にした。

○今のところまだ壊れていないが、クランポンとコネクタの強度が心配。
○百円ベルトは締めづらい。荷物固定ベルトは固定しやすいが、雪が詰まると緩めづらい。
○いよいよトレッキングに出かけてみたい!


皆さんもスノーシューを作ってみませんか?
ただし、「材料費で新品のスノーシューが買えた」なんて事は、口が裂けても言ってはいけません!

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