その他のコンテンツ達

 タイヤがツルツル!

 
それは9月初旬のある日。千葉から遊びに来た友人が一言。「タイヤもう山無いねぇ」
そんなはずは無い! だって、今年の3月22日に換えたばかりだったから。
しかし確認してみると、確かに後輪の外側の山が無くなっていた。
交換した距離を憶えて居なかったのだが、たぶん月に千q位しか走っていないだろう。
6〜7千qでこの減り方はおかしい。
今の車は3年ほど前に中古で購入したのだが、購入当時から付いていたタイヤ(もちろん中古)では、5万q近く走れた。フロントタイヤはむしろ外減りしていた。本州と北海道では条件が違うから一概には言えないが、中古が5万q走れて新品が6千q?で終わりと言うのはおかしい!
そう思って9月13日に横浜タイヤにメールを送った。
前回タイヤを換えた時、当初一番安いタイヤにしようと思ったのだが、「燃費が良くなるので1年位で元が取れ、また乗り心地も良くなる」と言われてこの横浜のECOSを購入していたのだ。これでは元が取れるどころか大損である。
しかも新品タイヤを買ったのは今回が初めてだったのだ。いつもはお金が無いので知り合いから中古タイヤを格安で譲って貰って使っていたのを、気合いを入れて新品を買ったのに・・・

その後雨の中釧路に行った時、ハイドロプレーニング現象を体験した。
車にはトラクションコントロールシステムと言う、ホイルスピンを感知するとタイヤの回転を抑制する装置が付いており、
轍を通る度にそのインジケーターが点灯したのだ。
おかしいと思って確認すると、フロントタイヤはスリップサインが出る程内側が摩耗していたのだった。
何度かのメールのやりとりの後、10月4日に札幌から横浜タイヤの方がいらっしゃった。
ちょっと遅刻だったが、はるばる札幌から来て頂いたのだからそれ位は仕方がないだろう。
タイヤを外して持って帰るのかと思っていたが、人間だけだったのはちょっと意外だった。
まずは見てからだそうな。


私の車の基本データ

マツダ カペラワゴン
初年度登録 平成10年1月
型式 GF-GWEW
タイヤサイズ 純正のまま 185−65−R15
タイヤ名 横浜タイヤ ECOS 
購入日  2002年3月22日
購入店 グランドスラム TOP松戸 松戸市小金原8-7-2  047-345-2935
タイヤを交換してからの走行距離 不明。大体月に千q位?(購入店にデータが有るのでは?) 
購入〜5月半ばまで地元の千葉で使用。燃費は9q弱/リットル。400q/月位だと思う。
それ以降は北海道で使用。燃費は11〜12q/リットル。最大で13q/リットル。
峠走行が多いと10q/リットル位まで落ちる。千q/月位だと思う。
7〜9月は月に10回程、知床峠(羅臼〜自然センター間片道約20q)を往復。
ガソリン代が馬鹿にならないので遠出は避けていた。<収入が少ないのでガソリン代も馬鹿にならない

私の運転のモットー
○コーナーはタイヤをいたわってアウトインアウト。
○燃費に気を遣ってアクセルはなるべく踏まない。
○アクセルを一瞬離してシフトアップさせ、なるべく低い回転数を使用。
○登りではブレーキを踏まない。(ブレーキを使用しなければならないほどスピードを出さない。)
○雨上がりはなるべく濡れているラインを走る。
ここまでやっててこの減り方なんて。しくしく・・・
右前輪
一番内側はスリップサインが出ている
左前輪
外側以外の全てスリップサインが出ている
右後輪
外側のパターンが摩耗して無い。
左後輪
外側のパターンが摩耗して無い。
スリップサインが出ている
横浜タイヤの方が調べたのは、「ゴム硬度」と「タイヤの溝の深さ」と「空気圧」と「見た目」

その結果

ゴム硬度 4本全て、タイヤの内側外側のばらつきは無く、新品タイヤと比べても異常無し。
→タイヤ自体には問題無いと思われる。
 左前輪が一番減っている(普通らしい) リアとフロントの減りの差も普通。
空気圧 現状では異常なし。→過去に空気圧が低かったかどうかは、タイヤを外してフランジが当たる部分が摩耗しているか調べないと不明。
○減り方はこの距離にしては異常である。
○減り方の特徴  フロントが内減、リアが外減
→フロントが内減りするのは、ブレーキングの際(サスが沈んだ際)タイヤがハの字に開く為では?
○  〃       フロントタイヤは段減りしているので、これはブレーキングで減ったと思われる
→バイクと違いFFなので加速で減る場合もあり、必ず段減りするとは限らない
○その他外見  特に運転の癖等は見あたらない(もしくは減り過ぎてて判らない) 
→例:コーナリング中にブレーキを踏む人は、ねじれて減る

専門の調査機関で調べて貰う事になった。
とりあえず新品のスタッドレスタイヤを貸与して頂き、それに交換した際、外したタイヤを機関に送る事に。
調査の結果、タイヤに原因が有った場合は、貸与されたスタッドレスタイヤを無償で頂ける事になった。
タイヤに異常が無かった場合は、スタッドレスタイヤを買い取る事になる。

交換は「羅臼タイヤ」でしてもらった。動作に無駄の無いまさに名人芸。
この機械でタイヤを交換 別の機械でバランスをとる。
組み付け前にはナットにグリススプレーを吹く。
インパクトで締めて完了。


外したタイヤ。調査のため札幌に送られる予定。羅臼タイヤのオジサンも、「これは異常。最低でも2万5千qは使えるだろう」との事。

×バランス取りをフロントの2本だけしかしてくれなかったのは不満。
×締め付けはインパクトのみ。「インパクトを使用した時の締め付けトルクは?」と聞くと、「インパクトやソケット、エアタンクの種類で違ってくる」との事。「規定トルクが有るのでは?」の質問には、「何十年もやっているから大丈夫」。「パンクした時外せないと困る」と言うと、「大丈夫外れる」との事。
△グリスを吹く前にネジ山を掃除してくれれば完璧。モリブデングリスならもっと完璧?ってトルク管理してないんだから意味無いか。
○無駄の無い動きで、まるで流れるような作業だった。
○指定空気圧を調べなかった筈なのに、きっちり正しい空気圧が入っていた。


横浜タイヤの人がこっそり?教えてくれたタイヤの秘密
○新品タイヤは減りが早い→柔らかくて動くため
○古いタイヤは保護成分が出きってしまう為、堅くなったり減りが早かったりする場合がある。
○目安としては3000q?/mm 寿命が何万qとは言えないが、5万q走る人も。ローテーションすれば最大で10%UP
○新品タイヤでも80qでハイドロプレーニングを起こしかけている。長〜い水たまりだと危険。タイヤが減ると60qでも危ない
○北海道は高速走行が多い為、空気圧を0.1〜最大0.2s上げても可(冷間時)
  指定空気圧の前後0.2sぐらいは許容範囲
  空気圧が足りない場合、タイヤのたわみが大きくなり、熱を持ってバーストする危険がある。
  高速走行の場合、スタンディングウェーブ現象も
  その他北海道の特徴として高速で曲がれるコーナーが多い

○スタッドレスタイヤは柔らかいので減りやすいが、大事に乗れば夏タイヤと同等の寿命。スピードは控えめに!

◎タイヤローテーションと空気圧は重要!
 タイヤが長持ちすると売れないのでメーカー的にはおおっぴらに宣伝出来ないのだが、
 ローテーションは出来れば5000q毎位で。特に新品タイヤほどまめに。
メニューへ戻る