おさかなイメージ

 2001
フライフィッシングフェスタ
〜幕張メッセ〜

11月18日
天気:晴
気温:昼間は暖かい
すみれが招待券を当ててくれた(親がすみれの名前で応募したら当たった)ので、幕張メッセで行われたフライフィッシングフェスタに行ってきました。今回の目的は、「ナマの岩井渓一郎氏を見る事」と、「エアフロ社で先着5000名に無料で配ると言うラインを貰う事」です。
プログラムを見ると、岩井氏は10:20からステージでタイイングをするらしいので、それに合わせ10時の開場と共に入場する事にしました。当初電車で行く予定だったのですが、たまたま早く目が覚めてしまったので、この時間なら混まないだろうと、車で早めに家を出る事に。近くの喫茶店でまったりしたあと、いよいよメッセへ。やたらデカイアメ車が多いと思ったら、ダボダボの服を着た怖そうなオニイサン達が沢山居てビックリ。まさかフライフィッシングフェスタに行くんじゃないよね・・・? どうやら別の会場で「ローライダーカーショー」と言うのをやっているらしいです。入場料は4000円だって! 高いですねぇ・・・。しかもかなり遠いところのナンバーの車も居るんだよね。相当凄いイベントなんだろうなぁ。
さて、怖いオニイサン達に負ける事無く?無事フライフィッシングフェスタの会場へ。良かった、ここに居るのは普通の人達だ・・・。しばしならんで、無事入場。まずはエアフロでラインを貰おう! 金曜日に行った鈴木氏の情報によれば、「名刺か名前を書いた紙を渡すとくれる」と言う事だったので、滅多に使わない名刺を財布に入れています。ブースに付くと、おお、配ってる配ってる! 3日目だから無いかと思ってたけど、良かった良かった。(初日の金曜の入場者数が2004人、土曜日は2888だったらしいので、残りあと108名だったみたい!)見ると受付が「名刺持ってる人」と「無い人」で別れており、名刺を持っている人はほとんど居なかったので、私はすぐラインをゲット! しかし名刺が無い人受付は、事前情報と違いノート?に書く方式に変わっていたました。その間私はタイイングステージの前に行ってみました。するとステージ前の椅子は既に人で埋まっており、もう空いている場所が無い・・・。と思った瞬間、一人の人が立ち上がってどこかに行ってしまいました。すかさず座って場所を確保、ほっ・・・。そこで場所取りをして急いでアウトレットコーナーへ。鈴木氏によりますと、「良い物はすぐ売れてしまうので、朝イチで行くと良い」との事。しかし、良さげな物(鈴木氏はリールをなんと1000円と3500円で買ったそうな)は無く、あとは急がなくても買えるような物ばかりだったので、また急いでステージの前に戻りました。

あとは岩井氏が来るのを待つばかり。eggyも準備OKです。しばらくすると岩井氏が何気なく入ってきて、何気なくプログラムがスタートしました。帽子とサングラスが無いとイメージが違いますね。まずはホワイトボードに絵を描いて講義から。

「フライはサイズのバランスが大事。レッスンに来た人のフライボックスを見せて貰うと、#16も#14も#12もと分けてあっても、実際違うのはフックのサイズだけで、全部#12と言う人が多い。フックのサイズに合わせてフライを巻きなさい」との事でした。

以下はタイイングの様子。パラダンを巻いてくれました。左右に吊られたディスプレイに、拡大された岩井氏の手元が写る仕掛けになっていたので、それをeggyで録画しました。
まずは下巻き。フックの真っ直ぐなところ一杯に巻きます。ベンド(曲がってる所)まで巻いてしまうと、テイルを取り付けた時テイルが下を向いてしまいます。
テイルの取り付け。この日はハックルファイバーを使ってました。長さは下巻きした部分の長さと同じです。
ボディーの長さと同じだけハサミの刃先を開き、テールに当てて同じ長さか確認します。
岩井さんは慣れているのでハサミを当てないらしいですが、長さが合わなかったのか2度ほど取り付け直してました。名人でもやり直すんですね。
コレはハサミの刃先をボディーに当てている所。
インジケーターのエアロドライウイングを固定。ボディーの前から1/3の所に取り付けます。大抵前よりになりやすいので、真ん中に止めるつもりでやると良いらしいです。位置が気に入らなかった様で一度やり直してました。
また、インジケーターをつけ過ぎの人が多いとの事。
エアロドライウイングの場合、「良く見ると4本の束に別れている」ので、#10〜12は全部、#14なら3/4(1/3って言ってましたが、多分言い間違えたのだと思います)、#16なら1/2、#18なら1/4 位が丁度良いそうです。
エアロドライウイングの余分な部分を切ります。
不要な方を斜め上に持ち上げ、水平にハサミを入れます。
そうすると切り口が斜めになり、その上からスレッドを巻くと綺麗なテーパーのボディーが出来ます。
先の曲がったハサミを使ってますね。ハサミ好きらしく、デパートで刃物展が有ると寄ってしまい、新しいハサミを買うとフライを巻きたくなるそうです。初心者ほど切れるハサミを使う方が良いとの事でした。
インジケーターの根本をスレッドで巻いてハックルの巻きしろを作ります。
マイクで喋りながら巻いてる事で判るように、力は入れてません。
巻しろの長さは、ボディーを作った後、ハックルが4〜5回(5〜6回)巻ける長さに。
根本にボトキンで瞬間接着剤を垂らして固定します。
この時接着剤を付けすぎると、インジケーターまで固くなってしまうので注意。
指で触って柔らかく動くか確認してます。
ダビング。
大抵の人は太すぎるので、「出来るだけ細くダビングすると丁度良いかも。」との事。
固く寄りつけるとボディーが紐を巻いたみたいになってしまうので、柔らかく巻く。
実際この後左手を離し片手だけでダビングしてました。
「上手くダビングするコツは無いが、一つ有るとすれば付け過ぎない事」だそうです。
ボディーに巻いていきます。何度もダビング材を継ぎ足し、結構たっぷり巻いてました。
この時アイギリギリまで巻かない事! そうしないと最後に接着剤を垂らしてスレッドを固定した時、アイが接着剤で埋まってしまう可能性が高く、またアイにティペットを通す時、ボディーが邪魔して通しづらくなるからだそうです。
ハックルを固定します。ネックでもサドルでもどちらでもOK。
ファイバーの長さは、巻いた時ボディーとテイルの継ぎ目に来る様に。
表が上を向くように付ければいいので、この様に縦に取り付けても良いのですが、
今回は水平に取り付けます。(その日の気分だそうです)
固定する為のストークは長めに。
「短いとファイバーが飛び跳ねる(だったかな?)ので、普段の2倍位の長さにすると丁度良いかも。後は調整して」
との事。
ハックルは一番上から巻いていきます。一番上を綺麗に水平に巻けば、あとのファイバーはそれより上に来る事が無いので綺麗に巻けるとの事。
下→上→下と巻くと、ストークが交差する時ファイバーが暴れてしまうそうです。
本に載ってるフライは全部この方法で巻いてるそうです。
ハックルを下に引っぱって、巻いたハックルとボディーの間をスレッドで1回巻いて固定。
「これだけで5〜6匹釣っても大丈夫。心配なら2回巻いても可。」との事。
ハーフヒッチで固定。2回やってました。
ウイングポストから伸びたスレッドは、ボディーの上を通ってアイに至ります。
スレッドをカット。その後(切る前だったかな?)ボトキンを使って瞬間接着剤を垂らして固定。
ハックルはバイスから取り外してから切ってました。
インジケーターをカットして長さを調整。長さはボディーからゲイブまでの幅と同じです。長すぎる人が多いそうです。
完成! 上から見たところ


下から見たところ 前から見たところ

下巻きはゲイブの手前まで

テイル(T)は下巻き部分(B)の長さと同じに

インジケーターは下巻き部分の前から1/3

インジケーター(I)はゲイブ(G)の長さと同じに

アイギリギリまでボディーを巻かない

ハックルの長さはボディーとテイルの継ぎ目まで
「ナマの岩井氏を見られればそれで良いや」位の軽い気持ちでいたのですが、いやいや、大変勉強になりました。
特にハサミを使ったテールの長さの測り方や、ダビング材は柔らかく巻く事(私のフライの方が岩井氏の巻いたフライよりボディーは細かったですが、ぎっちぎちに巻いてました)、ハックルは一番上から巻く事(今までずっと下→上→下と巻いており、しかもストークの太いサドルを使っているので、ファイバーがあちこち飛び出してました。)等、帰って早速やってみたい!と思った程。しかもジャンケン大会で買って、今目の前で岩井氏が作製のフライまで手に入れてしまい、私の興奮は絶好調! この後もアドレナリンが出っぱなしでした。

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