おさかなイメージ

 2001
フライフィッシングフェスタ
〜幕張メッセ〜

その2

11月18日
天気:晴
気温:昼間は暖かい
さて、次のキャスティング講座まで時間があるので、会場を見て回る事にしました。

アウトレットコーナー 300円位の小物をいくつか購入。ハックルが1000円位から売っており、しかも3軒ほどで販売されているので、ぐるぐる回って品定め。結局知らないメーカーのブラウンのハックル#3を1000円で購入。「1000円ならもちっと買っても良かったかな?」とも思いましたが、後日家で使ってみたところ、#12用サイズを探すのにも一苦労(要はみんなデカイ)。やっぱり1000円でした。 「絵を描くとき便利そうだからフライベストをクレ!」と言っていた親のために、コロンビアのベストを買いましたが、家に帰って渡した所、サイズが合いませんでした。現在ヤフーオークションに出品中です。

TIMCOブース 「HPのアンケートに答えてそれを印刷して持って行くとビデオが貰える」との事前情報。もちろん印刷して行きました。受付で渡すとすんなりビデオゲット。FFF用の販促ビデオかと思ったら、ちゃんとした製品で、しかも2種類有りました。その場でアンケートに答えても貰えるらしいので、もう一つのビデオもゲット成功。TIMCO作製のタイイングのコツを紹介したビデオと、田代兄弟によるフライ入門ビデオでした。早速家で見ましたが、田代兄弟はおかしいです。だってフライがホントに虫にソックリなんだもん! あのフライを見切る魚はもっとおかしい。

リバレイブース 「抽選で5名に無料でオーダーメイトウエーダーを作ってくれる」というので、列に並んでアンケート&採寸をする。ウエスト86のバスト90だって。メッチャズンドー! 股下長さは口が裂けても言えません。抽選は2時半からだって。後でまた来ないと。


なんだかんだしてるうちに時計はもう12時。12:20分からプールで岩井氏のキャスティング講座が始まるので、そろそろ移動。ロングリーダーをターンオーバーさせる為の練習の仕方を教えてくれるそうな。これは絶対見ねば! プールに行くと、もう既に人だかりが。仕方なく3列目位になんとか場所を取りました。eggyもメモリが一杯で撮れないし、最前列でビデオ構えてる人が羨ましい。するとプールの手前と向こうに人が現れました。それぞれロープの端と端を持っており、まるでプールの上がマラソンのゴールになったみたいです。一人は私のすぐ隣に来たので、「邪魔だなぁ」と思って居たら、向こうから話しかけられました。「今からこの紐の下にラインを通すんだよ」「えっ!?」スタッフの人でした。するとステージに岩井さん登場。
まずは講義から。

フライはループが解ける力で飛ぶのである。
ターンオーバーさせるには、先の尖った3角のループを作る必要がある。
フライをポイントに投げようとするのではなく、どこでループをほどいたらポイントにフライが落ちるか考えて投げる。理由は「フライは見えないけど、ラインは見えるから。」

2番目の発言を聞いて私は大ショック!
雑誌等には「ロングリーダーシステムを使う場合には、ライントラブルを避ける為、ワイドなループを作ると良い」て書いてあったし、また、ロッドを下まで振り下ろしている(しかも下向きにロッドが曲がっている=かなり力が入っていると思われる)写真が載っていたのを見ていたので、私はずっとワイドループ+力だと思ってました。ターンオーバーしないのも当たり前ですね。

で、早速ループを作る練習法を伝授。「この方法で練習すれば10倍早く上達するよ!」
「芝生に棒を立て、胸の高さに紐を張り、この紐の下でターンオーバーさせる練習をしなさい。」との事。
「この時ホールしては駄目。そして出来るだけ奥に突っ込む事。それにはまず力を抜く必要がある。レッスンを受けに来る人のうち10人抽人が力を入れ過ぎている。そしてゆっくり落とす事。その方が魚を脅かせないで済むし。下を狙っているので、当然バックキャストは高くなる・・・」

「ふむふむ」とメモを取っていると、先ほどの紐を持った人が色々アドバイスしてくれました。岩井氏のキャストを見ながら、さらに解説までして貰えるという、絶妙の位置だったのです。しまいには手を取って、「岩井さんを良く見てごらん。バックキャストでは手首を開いている。でも、手首の位置が身体の前に有れば、後ろに倒れすぎる事は無い。そして手首を閉じながら前へ振り下ろす」等々。一通り解説が終わると、今度はステージに観客を上げ、実際にキャストさせて教え始めました。良いなぁ・・・。最初から紐の下でターンオーバーさせられる人は居ませんでしたが、教え方がとても上手で、みるみる上手になり、軽々とターンオーバーさせられるようになっていく(そして同時に笑顔になっていく)のにはビックリ!。

岩井氏のキャストを見た後に一般の人のキャストを見ると、なんかみんな動きが大きいのに気付きました。バックキャスト時に動きを停められない人がほとんどで、みんな逆ドリフトしたり、横に振れたり、酷い人は身体が前後に動いてしまっていたり。良さげな人でも、バックキャストとフォワードキャストの軌道が違っていたり。

これに比べて岩井氏の恐ろしい事! 動くのは肘から先だけと、動きが非常に小さいんです。バックでは「ピタッ!」と停まって、そしてバックと全く同じ直線軌道でフォワードキャスト。まるで武道の達人の様に、無駄な動きが全く無い・・・・。ループは先が尖った3角形で、見事にプールに渡した紐の下をくぐり、そして16フィートのリーダーは軽々とターンオーバーしてしまいます。一見広そうに見えたキャスティングアークも、良く見ると途中で一度停まり、ロッドが下方に弧を描いているのを発見。実は本当のアークは狭くて、後半部分はフォロースルーでした。主に手首の力を使ってキャストしているようで、3角のループはここで形成されるのかも。一瞬停まった後すぐにフォロースルーに入り、ティップはゆっくりと滑らかに下がっていく。これがタイトなループではなくて、有る程度ワイドな(でも先の尖った)ループが形成される秘密なのかもしれません。ちなみにこのフォロースルーで肘から先を使うと言う感じでした。
岩井氏のキャストを頭に焼き付けながら、頭の中でイメージトレーニングを繰り返してました。
そうしている間にも、ステージ近くの人が次々とステージに上がっていきます。「俺もステージ近くに行って、教えて貰えるよう志願しようかな!?」と思い始めた頃、時間切れで終了となりました。「4時からはもっと沢山の人にステージで教えるプログラムが有る」との事でしたが、その頃まで体力が持たないだろうなぁ。

さて、”今目に焼き付けた事を、忘れないうちに早速実践したい!”と言う訳で、すぐさまTIMCOブースへ。TIMCOに限りませんが、プールでロッドの試し振りをさせてくれるんです。「ロングリーダー向けのロッドは有りますか?」と言うと、XFP833を勧められました。これは私のIwai's3より張りがあるそうです。(そのせいか投げ易かった気がします。¥40,000。世話になったので宣伝しないとね!)「ラインを乗せてみたいんですけど」と言うと、3番ラインの巻いてあるリールを付けてくれました(リーダーが短かったのが残念)。そしていよいよキャスティングプールへ。空くのを待って、いざキャスト! 頭の中ではラインがす〜と真っ直ぐ伸びていくのを予想していたのですが、現実とのギャップは大きかった・・・。後ろでキッチリ停まってないのと、バックとフォワードの軌道が微妙に違う、そして肘から先以外も少し動いている様です。って全部ジャン! それを意識してキャストすると、バックからフォワードに移るタイミングがずれたりして、これまたなかなか上手くいかないんです・・・・。 しか〜し、極希にですけど、嘘みたいにリーダーが真っ直ぐターンオーバーする時があるんです。力は入っていないのに、何故かラインはするする前に伸びていく不思議な感じ・・・。これか!? このキャストを会得するには、相当な練習が必要だと痛感。ずっと投げていたかったんですが、あまり場所を占領すると他の人の迷惑になるので、程々で退散。タックルを返しに行くと、「こういう選択肢もありますよ」と言って、今度はロングリーダー用では無いタックルを貸してくれました。プールではイベントが始まっていたので、後ろの方でこっそり振らせてもらと、ん?なにやらロッドが固い。ラインを有る程度の長さ以上出さないと、全然竿に乗ってくれません。あたふたしていると、バックキャストの時ラインが下がってたみたいで、「危ないですから」と会場の人からストップが掛かってしまいました。ガーン・・・。そう言えばIwai's3の前は、グラスの柔らかい竿をずっと使っていました。どうやら固い竿は使えない身体になってしまったみたい。その事をTIMCOの人に告げると、「かえって混乱させてしまってすみません」と言われてしまいました。こちらこそ練習したいが為にロッドを借りて済みませんでした。

腹が減ったので一度外に出て(再入場可能)、マクドで遅めの昼飯。リバレイの抽選に合わせて会場に戻ると、リバレイブースの周りには人だかりが出来ていました。そしていよいよ抽選が始まりました! まずはフロータントボトルや虫かご君等の小物の抽選からはじまり、ウェーダーは一番最後の様です。もう番号を読み上げるたびにドッキドキ! 一番違いの番号が読み上げられた時なんか、もう大変でした。 最初は「当たれ〜」だったのに、そのうち「早く終わってクレ〜!」になってました。なんとか倒れる前に抽選終了。残念ながら何も当たりませんでしたけど。
4時からの岩井氏によるキャスティング講座には、「非常〜!に」興味があったのですが、これ以上居たらきっと帰るまで体力が持たないと思ったので、これで帰る事にしました。

まとめ フライフィッシングフェスタは面白かった!

小学生の頃、「フィッシングショー」に何度か行った事があるのですが、あまり面白いとは思いませんでした。新製品が展示してあったって、自分には買えるわけでも無いし、貰える物と言ったってカタログとステッカー位だったし。で、今回のフライフィッシングフェスタも似たような物だろうと、あまり期待して居なかったのですが、思いっきり予想を裏切ってくれました。今回もまあ新製品なんかはどうでも良かったんですが、会場のあちこちでやっているプログラムが、どれもこれも興味がある事ばかり。特にキャスティングのプログラムなど、聞いてて非常に為になる事ばかりなので、ついつい足を停めてしまいます。アウトレットコーナーも、1000円以下で買える物が結構沢山あったので、貧乏人の私でも充分買い物を楽しめました。一つ残念だったのはフリーマーケットに行かなかった事。事前に情報を頂いた鈴木氏によれば、本当はフリーマーケットが一押しだったらしいのですが、私は勝手にアウトレットと勘違いし、そちらには一度も行かず仕舞。でも楽しかったなぁ。時間が経つのがあっという間でした。3日間通し券が有るのも納得です。機会があったらまた行こうと思います。

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